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米国発の景気後退に備えて、投資家として心得るべきこと

米国発の景気後退に備えて、投資家として心得るべきこと

必ず来る景気後退、投資家として準備しておくべきこと

近年、米国経済の先行きに対する不透明感が強まっています。2025年4月現在、インフレ圧力の持続やFRB(連邦準備制度)の金融引き締め政策が経済成長にブレーキをかける可能性が指摘されており、投資家の間では景気後退への懸念が広がっています。例えば、2024年末から2025年初頭にかけて、S&P 500指数は一時10%超の下落を記録し、市場に調整局面が訪れたことは記憶に新しいでしょう。この背景には、企業収益の伸び悩みや地政学的なリスクの高まりが影響していると見られています。こうした短期的な株価の変動は、投資家にとって不安材料となり得ます。
しかし、投資信託を中心とする長期投資家にとって、こうした市場の波乱は必ずしも悲観すべき事態ではありません。歴史を振り返れば、米国経済は幾度となく景気後退を経験しながらも、その都度回復し、長期的な成長軌道を維持してきました。例えば、2008年のリーマン・ショック後、S&P 500は一時的に50%以上の下落を見せましたが、その後の10年間で約4倍に回復するなど、企業の利益成長が株価を押し上げる力が働いたのです。この事実は、短期的な市場の動揺に惑わされず、長期的な視点を持つことの重要性を教えてくれます。

景気と株式相場には必ず好不況のサイクルがある

コロナショックで一時的に下落した後、IT関連銘柄を中心に大きな伸びを記録したことがありました。その後新NISAが始まったころも経て、ずっと上昇基調が続いてきました。
大型IT関連銘柄はインデックスにも組み込まれていたため、投資に詳しくなく雑誌やYoutubeで調べてインデックスファンドを買っていた人も含めて、ある意味「誰でも投資に成功できた」時期でした。
「そういう時期もある」のです。
ただ景気にも株式市場にも必ず後退期はあります。
原因や訪れるタイミングはそれぞれです。
ただひとつわかっていることは、「いつか必ず後退の時がくる」ということです。

株価下落の可能性は??

米国株式市場が過熱気味であることを示す指標の一つとして、「バフェット指数」がよく用いられます。バフェット指数は、米国の株式市場全体の時価総額を名目GDPで割った比率で、投資家ウォーレン・バフェットが市場の割高・割安を判断する目安として推奨したものです。一般的に、この比率が100%を超えると、株価が実体経済に対して割高であると解釈されます。
2025年4月現在、バフェット指数は歴史的に高い水準に達しているとされています。例えば、2024年末から2025年初頭にかけてのデータでは、指数が200%を超える場面が見られました。これは、2000年のITバブル期(約140%)や2007年の金融危機前(約110%)を大きく上回る数値であり、市場が過熱している可能性を示唆しています。この背景には、米国の主要企業、特にテクノロジーセクターの株価が急上昇し、時価総額がGDP成長を大幅に上回るペースで膨張したことが挙げられます。
例えば、2021年11月にはバフェット指数が210%を超え、過去最高水準を記録したと報じられました。その後も、2024年10月時点で200%超を維持しており、市場の過熱感が続いていることがうかがえます。この高い数値は、企業収益の成長が経済全体の成長を上回っている一方で、株価がその収益成長をさらに超えて上昇していることを反映していると考えられます。
ただし、バフェット指数だけで市場の過熱を断定するのは慎重さが必要です。現代では、グローバル化の進展や米企業が海外で稼ぐ利益の増加により、GDPが経済の実態を完全には捉えきれていないとの指摘もあります。それでも、歴史的な基準から見れば、現在の米国株式市場は過熱気味であり、投資家が警戒すべき局面にあると言えるでしょう。

景気後退は必ず来る。ではどう備えるべきか

先ほど述べたように、景気後退は必ず訪れます。
私は常に「長期国際分散投資」を推奨しており、基本的に投資信託を使った投資は「永遠であるっことが最善であるかのように継続する」ことが大切です。
それはつまり、その過程で必ず景気後退の局面が訪れることになります。
ですから、景気後退はある前提で常日頃から準備しておくべきですし、むしろ景気後退を利用してさらに投資成績を向上させることを考えなくてはなりません。

景気後退で何が起きるか

まず景気後退で起きることですが、株式及び株式投信であれば、必ず下落局面になることです。
お持ちの資産価値が下がりますから、下落時に投資を止めてしますと損失が発生します。
また金利も下がります。
なぜなら、利下げこそが伝統的な景気刺激策であるからです。
このことから固定金利商品での資産運用も難しくなります。

景気後退(株価下落)は事前に手を打っておく必要がある

景気後退に際してすべきことですが、
優良な投資信託すすでにお持ちであれば、待つだけでよいです。
積み立てている途中なら、積立を継続すればよい。
短期的には投資家心理も相まって下落しますが、実力のある企業であれば、景気後退時でも売り上げがさして下がらないこともある上、長期的には利益を回復し、それに伴って株価も回復、そして下落前よりも伸びていきます。
ですからただ我慢して保有し続ければよいのです。
ただそれは「長期的に力強く利益成長できる企業」を厳選して組み込んでいる投資信託だけです。
流行りものや話題性のある派手な銘柄ばかりの投資信託などは、一度下落すると二度と高値を更新しないどころか下がりどまりすることも多い。
景気後退前から、「長期的に力強く利益成長できる企業」を厳選して組み込んでいる投資信託を探し出し、保有していなくてはなりません。

景気後退時の突発的な出費に備える

もう一つ重要なことは、「突発的な出費に備える」ことです。
優良な投資信託の場合、景気後退時も保有を続ければOKですが、一時的に下落することを避けることはできません。
そんな時に大きな出費があった場合のことを想定しておく必要があります。
投資信託を売却して資金を捻出することは避けたいところ。
なぜなら売ってしまうと、その後に来る上昇相場に乗ることができないからです。
預貯金を貯めておくのも一つの対策ですが、いつ来るかわからない景気後退に備えて現金を持っていては、普段の物価上昇によって目減りしてしまい、ずるずると実質損失が発生してしまいます。
であれば運用しつつも、景気後退に強い資産で備えておくべきです。

債券運用を考える

そこで大切なのが「景気のいい時に高金利の債券を手にしておく」ことです。
そんなものがどこにあるのか?
それが米国債券です。
主に米国の国債ですね。
米国債券は元本ドル建てでは割ることはないにも関わらず、4%以上の高金利でしかも10年以上固定できることが魅力です。
この金利は少なくとも日本の物価上昇率を十分にカバーできる水準であることも見逃せません。
また景気後退前に金利の高い米国債を持っていると、景気後退時に売却するときに額面よりも高く売れる可能性があります。
景気後退時は金利を切り下げるため、金利の高い債券は割増価格でも買いたい人が出てくるためです。
ですから、金利の高い時に米国債はおさえておくべきなのです。

米国債を買うのは意外と大変

まとまった資金の運用先としてはとても魅力的ではあります。
ただデメリットとして、


・債券取引は難しい(いい条件で買えない)こと

・またいい条件の債券は迷っている間に売切れて出回らないこと。もしくは欲しいだけ買えるとは限らないこと

・株式投信のように何十年も長く持っていることはできないこと

があります。
プロでないと結構ハードル高いことがあります。

債券運用のプロに頼る

そこでおすすめなのが、米ドル建て一時払い保険を活用することです。
理由は、
保険会社は債券運用が本業のプロであるため、有利な条件で多くの債券をおさえてくれており、その条件に便乗できること

・金利条件の変動が15日ごとのため、分単位で条件が代わったり、売切れる心配がなく検討の時間が取れること

・商品によっては米国債だけでなく社債も組み込んでくれており、米国債を買うより金利が高いこと

があげられます。
資金の性質、運用目的によって、最適な商品は変わりますので、こちらはご相談ください。

投資信託の追加スポット購入を検討する

また下落時に実行したいのが、株価下落時に投資信託をスポットで買い増しすることです。
スポット購入とは、積立ではなくまとまった資金で投資信託を一括購入することです。
本当に優良な投資信託であれば、下落時は優良企業の株がバーゲンセール状態になっていることになります。
スーパーに行っていつも買っている商品が半値だったら、たくさん買っておきますよね?
株や投資信託だって同じことです。
積立だけではどうしても投資元本が積みあがるのに時間がかかるため、下落時にスポット購入することは効果的な手法です。
具体的には、いつも買っている投信が20%下落したときに、同じ投信をスポットで買うなどするとよいでしょう。

やはり、事前準備が大切

お分かりいただけましたでしょううか?
そう、高い金利の債券は、景気後退前でないと買うことはできません。
つまり今が最大のチャンスであるということです。
今であれば積立利率で4%以上で10年は固定金利で持つことができます。
また投資信託を追加で買うにしても資金は事前に準備しておかねばなりません。
投資信託の積立と併せて、まとまった資金の運用として、ぜひ一度検討してみてください。

是非一度ご相談を

先ほど述べた通り、保険会社によって商品ごとの特性があるため、人によってどの会社のどの商品を使うべきかは異なります。
試算をお見せすることもできますので、気になる方は是非一度ご相談くださいませ。