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本当にインデックスファンドだけで大丈夫?儲けよりも大切なたったひとつのっこと。

本当にインデックスファンドだけで大丈夫?儲けよりも大切なたったひとつのっこと。

インデックスファンドブームがインデックスファンドの魅力を低下させる?

アメリカではAmazonのジェフベゾスやOpenAIのアルトマンなど現代の著名な企業経営者よりも尊敬されていると言われる、投資信託そしてインデックスファンドの産みの親であるジョン・ボーグル。
上場企業のもたらす豊富な利益をもとに、原則さえ守ればだれでも一定の投資収益をあげることができるインデックスファンドを産み出したことは、まさしく人類の大きな一歩でした。
その功績は未来永劫燦然と輝き続けるでしょう。
しかしここ最近、ボーグルの誤算のようなことが起きています。
行き過ぎが弊害をもたらすという物事の本質から、インデックスファンドも無縁ではなかったようです。

ジョン・ボーグルがインデックスファンドでもたらした功績

ジョン・ボーグルは彼の有名な著書、「インデックスファンドの時代(原題Common sence on mutual funds)」でインデックスファンドは「金融機関による植民地支配から人々を開放した」といった主旨の表現をしています。
原題はみなさんご存じトマス・ペインの"Common sence"から引用したものでしょう。
トマスペインは著書"Common sence"で、アメリカの武力での大英帝国からの植民地支配脱却と独立を説きましたが、ボーグルはインデックスファンドによる金融機関の植民地支配打破を訴えたわけです。
これはどういうことかというと、
金融の世界には今もある大きな問題があります。
それは「金融機関と顧客との知識、スキルなどの差が大き過ぎること」です。
医療の世界と似ていますね。
医師から診断を受け、手術や投薬など治療方針を示されたら、ほとんどの人が逆らわずに受け入れるでしょう。
疑うことすらしない人も多いと思います。
知識、スキルの差がありすぎて、判断を医師にゆだねるしかないからです。
金融機関でも同じことが起きています。
銀行や証券会社の窓口でもっともらしい相場観を語られて、話題になっていて聞いたことあるような業界の銘柄を勧められたら、思わず買ってしまう。
しかし勧められる銘柄は買った時がほぼ天井、その後少し経つと下がり続けて戻らない定番のパターンとなります。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」という映画を観れば(AmazonPrimeで無料観れます)、規制は増えても本質的には変わらない業界の姿を見ることができるでしょう。
映画の中で「我々(証券会社)の仕事は顧客のポケットから金を抜き取り、自分のポケットに入れる仕事」というセリフが出てきますが、儲かるのは金融機関だけ、顧客は大切な貯金や退職金を溶かされて泣き寝入りです。
ジョン・ボーグルが産み出したインデックス・ファンドは株式市場全体に投資することで、上昇トレンドをとらえる方法をとっています。
ですから知識やスキルは必要なく、少額でも始められてしかもそこそこ成果が出る。
この誰でも株式市場のもたらす恩恵を得られる仕組みをつくったことがジョン・ボーグルの最大の功績です。

なぜ金融機関に勧められる商品を買うとうまくいかないのか?

少し話はそれますが、補足しておきます。
理由はいくつもありますが、代表的なものをご紹介します。
これは構造的なもので、正直あまり改善することは期待できません。
①販売部門(支店等)の責任者の任期が短く、短期で成果を上げる必要があるため、長期で顧客の資産を増やすことより短期売買で手数料を稼ぐことを要求される
②金融機関と株式を発行している、また投資信託を運用している会社が数字を握っており、現場の営業や窓口担当が売ることを求められる商品が決まっている
③証券会社や銀行などが子会社として運用会社を保有しており、販売会社が求める(売りやすい)商品を子会社の運用会社が開発する体制になっている
こんなところです。
資産運用は長期の視点でじっくり資産を守り育てていくことが重要です。
なぜなら短期でやろうとすると、どうしても「相場予想」をしなくてはならないからです。
そして予想は本質的に「外れる」可能性を含んでいます。
当然上手くいったり上手くいかなかったりしますが、上手くいかなくなった時に今までの儲けすべてを失う、または逆に損をするのが短期投資の世界なのです。
また親会社が証券会社の日本の運用会社は、ファンドマネージャーの評価が一年ごとのサラリーマンファンドマネージャーであることも多いという問題もあります。
株価は長期的には企業の利益成長に連動しますが、1年では予測不能な投資家の心理に影響を受けます。
企業の評価は、少なくとも5年は見なくてはならないと言われています。
1年単位の評価の場合、企業の将来の成長性を見込んで我慢強く投資を継続することはできません。
また失敗に過敏な企業文化も、インデックスに大きくかつより、負けない消極的な銘柄選定になりがちになります。
結果、金融機関に勧められる商品を買うことは、失敗するケースが多くなります。

インデックスブームの問題とは?

話を本題に戻しますが、インデックスブームがなぜインデックスファンドの魅力を低下させるのかについてです。
業界の著名人の言葉がその理由を教えてくれます。
まずはマイケル・バーリ氏です。
彼をモデルとした「マネー・ショート」という映画がありますが、あのリーマン・ショックを予見し、大暴落を利用して大儲けしたことで有名な人です。
その彼の言葉をご紹介します。
「パッシブ投資の知能指数低下が株式バブルを悪化させる」
パッシブ投資とはインデックス投資のことです。
インデックスファンドの投資手法は、最も一般的な完全法を例にとると、MSCIやS&P500などといった指数の対象銘柄すべてを買い付けることで、指数と値動きを極限まで連動させる運用手法ですが、指数には一定割合赤字の企業も組み込まれています。
知能指数低下とは失礼しちゃいますが、要するに多くの人がインデックス投資に参入することになったことで赤字企業にも資金が流れていることで、赤字企業にも関わらず株価が上昇している状態になっており、これがまさにバブルであるということです。

インデックス支持派のまさに理論的支柱ともいえる、「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者として有名はバートン・マルキール氏は、このことをもっとわかりやすく述べてくれています。
業界の人間なら、知らない人はモグリな名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」で有名。
インデックス支持派の理論的支柱の存在。
「インデックス投資の行き過ぎにより、本来買われないはずの赤字企業まで一律で買い上げられ、ミスプライシング(本来より高く買われている)が起き、市場の効率性が損なわれている」
「市場の効率性」はまさしくインデックス投資の正当性の根拠となるものです。
株価に影響する情報は、インサイダーも含めて即座に株価に反映するため、市場を出し抜いて稼ぐことはできないという、「効率的市場仮説」という仮説があり、
「市場を出し抜く」ことを目指すアクティブファンドは長期ではインデックスファンドに勝てないというのは、この仮説に基づいています。
実際には、市場は必ずしも効率的ではないことが分かっており、あのウォーレン・バフェットも「もし市場が効率的なら、今ごろ私は街で物乞いをしているでしょう」と述べています。
優良なアクティブ運用会社は企業の経営者とひざと膝を突き合わせて話をし、市場がまだ気づいていない情報や要素も考慮して企業の利益成長性を見極めています。
だからこそ長期の目線でも、信託報酬を考慮してもインデックスを上回ることができるのですが、一般の方には優良なアクティブ運用会社を見極めるのは非常に困難であるため、私たちのようなアドバイザーの助言なしにアクティブ運用を選択するのは難しいのは事実です。

手数料より大切なこと。そもそも投資の本質とは。

日本では金融教育がほとんどなされておらず、教える人もいないため、せっかく新NISAという良い制度が始まったのに、聞こえてくる話とくれば
「米国株ブームで儲かる株」
「手数料は悪、オルカンのインデックスファンド一択」
といった情報発信者側に都合のいい、投資の本質とはかけ離れた話ばかりです。
是非皆さんにこの「投資の本質」を知ったうえで投資行動をしていただきたいと願っています。

ビジネスの本質「なぜお金がもらえるのか」

有名な投資家、テンプルトン卿は、投資の本質は愛であると述べています。
株式や投資信託を買うという行為は、対象の企業への出資という形で、その企業活動を応援する行為です。
企業活動とは本来、「人や社会の問題解決」であり、その対価として金銭を受け取る行為です。
そして企業がもうかれば、出資者である株主や投資信託の保有者も、当然儲かることになりま。
一言でいえば、人の役に立つから、お金がもらえるということです。

自分のお金が「人や社会にどう役立てられているか」が大切

上記の前提に立てば、株式や投資信託を選ぶ基準や見る目も大きく変わってくるはずです。
人は誰しも、「人や社会の役に立ちたい」という願望を持っています。
自分が株式や投資信託を買うことで、自分のお金がどのように人や社会の役に立つのかを考えるようになれば、一般的に雑誌やYoutubeでよく問題とされる、どの国に投資するかや、どれだけ手数料が安いかなど、二の次三の次になるはずです。
是非一度、お持ちの投資信託がどういう考え方で銘柄選定をしていて、どんな企業に投資しているかに興味を持ってみていただければと思います。

株式市場に投資して儲かるのは当たり前のこと。当たり前のことをゴールにする必要はない。

株価は長期的には企業の利益成長に連動して上昇します。
そして上場企業は基本的に利益成長ができる企業しか上場していません。(少なくとも先進国は。日本は残念ながら微妙です。)
だからこそ、世界の上場企業に広く投資をしていて、儲かるのは当たり前のことなのです。
ですから、当たり前のことを目標にする必要はありません。
大切なのは、どう儲けたかです。

インデックスファンドには軍事関連、核兵器製造関連銘柄も含まれている

インデックスファンドの中身を見ると、現在
例えばオルカン、MSCI ACWIは
軍需関連企業 33社(組み入れ比率1.8%)
内、核兵器製造・販売関連企業 22社(組み入れ比率1.7% )

S&P500は
軍需関連企業 12社(組み入れ比率2.2%)
内、核兵器製造・販売関連企業 12社(組み入れ比率2.2% )

上記のような構成になっています。
純粋な防衛産業であれば私は構わないと考えていますが、唯一の被爆国である日本に住む者として、核兵器にかかわったり、クラスター爆弾など非人道的兵器の生産、販売にかかわる企業に出資するのはどうでしょうか?
例え儲かったとして、他国で子どもが死んだり、手足や家族を失う原因を作っている企業への投資を通じてえたものであれば、そのお金でご自身のお子さんを学校に行かせられますでしょうか?
単に手数料が安いから、過去よかったからなどの理由だけではなく、こんな観点からも投資を考えていただけると幸いです。

投資の意義も大切にしたい方は、ぜひご相談を!

このブログを読んでいただき、ぜひご自身も投資の意義を踏まえながら資産形成をしたい、と賛同いただいた方はぜひお問い合わせください。
人道、環境、健康などに配慮、貢献している企業を選抜しながら、長期的にインデックスファンドの運用実績を上回るアクティブファンドも存在します。
商品選定も含めてアドバイスします。
お気軽にご相談くださいませ。