トランプショック、未来から見ればただの買い相場
数ある下落調整の一コマに過ぎない
トランプ大統領の関税政策で、米国発の景気後退を危惧する声が聞こえてくるようになりました。
ただでさえ物価高の上、関税は商品の価値に関係ない部分で無駄に値段が上がるので、消費低迷、企業の売り上げの圧迫になることは当然予想されます。
実際株価は先に下落調整がはじまっています。
今まで順調な相場が続きてきただけに、新NISAをきっかけに投資信託を始めた人は不安に思っていらっしゃる方も入るでしょう。
そんな皆さんに、ぜひ伝えたいことがあり、筆をとりました。
ただでさえ物価高の上、関税は商品の価値に関係ない部分で無駄に値段が上がるので、消費低迷、企業の売り上げの圧迫になることは当然予想されます。
実際株価は先に下落調整がはじまっています。
今まで順調な相場が続きてきただけに、新NISAをきっかけに投資信託を始めた人は不安に思っていらっしゃる方も入るでしょう。
そんな皆さんに、ぜひ伝えたいことがあり、筆をとりました。
過去の事例から学ぶ
プロイセンの鉄血宰相、ビスマルクはこういったそうです。
「余は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」
株式相場も下落はつきものでしたから、過去の事例から学ぶべき点は多くあります。
「余は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」
株式相場も下落はつきものでしたから、過去の事例から学ぶべき点は多くあります。
1973-1974年:オイルショックによる下落相場
時期: 1973年10月~1974年12月
背景: OPECによる石油輸出禁止と価格高騰(第一次オイルショック)が引き起こした経済危機。
影響: 米国S&P 500は約48%下落し、世界的な景気後退が進行。インフレと失業率の上昇が重なったスタグフレーションが発生。
ただその後回復しています。
回復期間: 約5年9ヶ月(1974年10月の底値から1979年7月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約92%上昇(1974年10月の底値約62ポイントから1979年7月の約119ポイントへ)。
背景: OPECによる石油輸出禁止と価格高騰(第一次オイルショック)が引き起こした経済危機。
影響: 米国S&P 500は約48%下落し、世界的な景気後退が進行。インフレと失業率の上昇が重なったスタグフレーションが発生。
ただその後回復しています。
回復期間: 約5年9ヶ月(1974年10月の底値から1979年7月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約92%上昇(1974年10月の底値約62ポイントから1979年7月の約119ポイントへ)。
1987年:ブラックマンデー
時期: 1987年10月19日
背景: プログラム取引や過熱した市場心理が原因で急落。
影響: ダウ平均株価が1日で22.6%下落(史上最大の1日下落率)。S&P 500はピークから底まで約33.5%下落(1987年8月から1987年11月)。
ただその後回復。
回復期間: 約1年8ヶ月(1987年11月の底値から1989年7月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約50%上昇(S&P 500は1987年11月の底値約225ポイントから1989年7月の約336ポイントへ)。
背景: プログラム取引や過熱した市場心理が原因で急落。
影響: ダウ平均株価が1日で22.6%下落(史上最大の1日下落率)。S&P 500はピークから底まで約33.5%下落(1987年8月から1987年11月)。
ただその後回復。
回復期間: 約1年8ヶ月(1987年11月の底値から1989年7月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約50%上昇(S&P 500は1987年11月の底値約225ポイントから1989年7月の約336ポイントへ)。
2000-2002年:ドットコムバブル崩壊
時期: 2000年3月~2002年10月
背景: インターネット関連企業の過剰な投機が崩壊。
影響: ナスダック指数は約78%下落。S&P 500はピークから約49%下落(2000年3月のピークから2002年10月のまで)。
ただこれも後に回復。
回復期間: 約6年(2002年10月の底値から2007年10月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約96%上昇(2002年10月の底値約777ポイントから2007年10月の約1540ポイントへ)。
背景: インターネット関連企業の過剰な投機が崩壊。
影響: ナスダック指数は約78%下落。S&P 500はピークから約49%下落(2000年3月のピークから2002年10月のまで)。
ただこれも後に回復。
回復期間: 約6年(2002年10月の底値から2007年10月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約96%上昇(2002年10月の底値約777ポイントから2007年10月の約1540ポイントへ)。
2008-2009年:世界金融危機
時期: 2007年後半~2009年3月
背景: サブプライムローン問題とリーマン・ブラザーズの破綻が引き金。
影響: S&P 500は約57%下落(2007年10月のピークから2009年3月の底まで)。世界市場で急落。
ただまたまた後に回復。
回復期間: 約5年(2009年3月の底値から2013年3月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約131%上昇(2009年3月の底値約666ポイントから2013年3月の約1540ポイントへ)。
背景: サブプライムローン問題とリーマン・ブラザーズの破綻が引き金。
影響: S&P 500は約57%下落(2007年10月のピークから2009年3月の底まで)。世界市場で急落。
ただまたまた後に回復。
回復期間: 約5年(2009年3月の底値から2013年3月にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約131%上昇(2009年3月の底値約666ポイントから2013年3月の約1540ポイントへ)。
2020年:新型コロナウイルス・パンデミック
時期: 2020年2月~3月
背景: COVID-19の世界的流行による経済活動の停止。
影響: S&P 500は約34%下落(2020年2月19日のピークから2020年3月23日の底まで)。世界市場も連動して急落。
やっぱい後に回復。
回復期間: 約6ヶ月(2020年3月23日の底値から2020年8月18日にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約51%上昇(2020年3月23日の底値約2237ポイントから2020年8月18日の約3389ポイントへ)。
背景: COVID-19の世界的流行による経済活動の停止。
影響: S&P 500は約34%下落(2020年2月19日のピークから2020年3月23日の底まで)。世界市場も連動して急落。
やっぱい後に回復。
回復期間: 約6ヶ月(2020年3月23日の底値から2020年8月18日にピークを回復)。
上昇率: 底値からピーク回復まで約51%上昇(2020年3月23日の底値約2237ポイントから2020年8月18日の約3389ポイントへ)。
過去の下落はことごとく回復。ただ回復期や規模には差が。
ご覧いただいた通り、株式相場は下落後ことごとく回復し、力強く伸び続けてきました。
回復期に5年以上かかった例もありますが(ちなみに最長は世界恐慌の約25年)、のちに回復し、最高値を更新し続ける点は変わりません。
そしてこれは、株式市場の本質上今後も不変です。
資本主義において、経済規模は拡大を続ける宿命にありますし(逆に止めることが不可能)、その結果株式市場も膨張を続けることが運命づけられているからです(これまた止めることの方が不可能)。
回復期に5年以上かかった例もありますが(ちなみに最長は世界恐慌の約25年)、のちに回復し、最高値を更新し続ける点は変わりません。
そしてこれは、株式市場の本質上今後も不変です。
資本主義において、経済規模は拡大を続ける宿命にありますし(逆に止めることが不可能)、その結果株式市場も膨張を続けることが運命づけられているからです(これまた止めることの方が不可能)。
あのとき買っていれば
その時その時は底辺でも振り返れば「あんなこともあったな」というだけです。
人は痛みを忘れる動物でもあるから、ということもあるかもしれませんが、のちに心配する必要がなかったことが分かるからというのが大きい。
そして下落相場を振り返れば湧いてくる思い、それは
「あの時買っていれば大儲けできたのに」です。
人は痛みを忘れる動物でもあるから、ということもあるかもしれませんが、のちに心配する必要がなかったことが分かるからというのが大きい。
そして下落相場を振り返れば湧いてくる思い、それは
「あの時買っていれば大儲けできたのに」です。
下落や暴落は、資産を大きく増大させるチャンス
「通りが血で染まっている時こそ買いを入れろ。たとえそれが自分の血であろうとも」
これは伝説の銀行家ネイサン・メイアー・ロスチャイルドが言ったとされる格言です。
直近の例でいえば、世界金融危機(リーマンショックのことです)の底値で買っていれば約2.3倍、コロナショックの底値で買っていれば、約1.5倍にできていたことになります。
安い時に勇気をもって買い向かうことの有効性を、言った言葉なのでしょう。
ただ実際これはかなり難しい。
当事者はかなり怖いからです。
そしていつが底値なのかは、常に後になって振り返って、初めてわかることだからです。
回復することが分かっていても、いつまでかかるかはわからないという怖さもあります。
これは伝説の銀行家ネイサン・メイアー・ロスチャイルドが言ったとされる格言です。
直近の例でいえば、世界金融危機(リーマンショックのことです)の底値で買っていれば約2.3倍、コロナショックの底値で買っていれば、約1.5倍にできていたことになります。
安い時に勇気をもって買い向かうことの有効性を、言った言葉なのでしょう。
ただ実際これはかなり難しい。
当事者はかなり怖いからです。
そしていつが底値なのかは、常に後になって振り返って、初めてわかることだからです。
回復することが分かっていても、いつまでかかるかはわからないという怖さもあります。
積立投資を継続することが一番簡単
投資の難しさは、皆が強気の時に慎重になり、皆が恐怖で弱気の時に強欲になることなのですが、もう一つの難しさが、「いつが底値でいつが高値なのかがわからない」という点があります。
ここを確実に予想できる人はいません。
ではどうするか、毎月ずっと買い続けることで、安い時だけを狙って買うことはできなくても、買い入れコストを平均化することはできます。
毎月買い続けていれば、底値の月も買いを入れることができます。
一般の方は、積立投資でコツコツシステマティックにやるのがベターです。
政府がNISAの積立を推進している理由も、まさにここにあると思います。
ここを確実に予想できる人はいません。
ではどうするか、毎月ずっと買い続けることで、安い時だけを狙って買うことはできなくても、買い入れコストを平均化することはできます。
毎月買い続けていれば、底値の月も買いを入れることができます。
一般の方は、積立投資でコツコツシステマティックにやるのがベターです。
政府がNISAの積立を推進している理由も、まさにここにあると思います。
ポイントは「下落しても回復してされに伸び続けてくれる投信かどうか」
そうなるとやはり大切なポイントは「下落しても回復してされに伸び続けてくれる投信かどうか」になります。
そして毎月コツコツ長く続ける以上、初めにどの投資信託を選ぶかは決定的に重要で、まさに人生を左右します。
当事務所はプロが厳格な基準で厳選し、さらにプロである私たちも自ら投資している投資信託をご紹介しています。ぜひ一度ご相談ください。
そして毎月コツコツ長く続ける以上、初めにどの投資信託を選ぶかは決定的に重要で、まさに人生を左右します。
当事務所はプロが厳格な基準で厳選し、さらにプロである私たちも自ら投資している投資信託をご紹介しています。ぜひ一度ご相談ください。