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「インデックスファンド」に頼りすぎるリスクとは?

「インデックスファンド」に頼りすぎるリスクとは?

「インデックスファンド」に頼りすぎるリスクとは?

「米国株」、「世界株」問わず、大衆の味方であり死角なしの投資先と思われてきた「インデックスファンド」。たしかに金融機関の食い物にされてきた大衆の資産を守り、成長させてきた大変すばらしいツールなのですが、近年の「インデックスファンド偏重」のリスクに警鐘がならされているのをご存じでしょうか?
やはり行き過ぎはゆがみや弊害をもたらすようです。
今回はインデックスファンドに投資が偏りすぎることにより、投資家にどのようなリスクがあるかを見てみましょう。

インデックスファンド偏重への警鐘①マイケル・バーリー

「マネー・ショート」という映画をご存じでしょうか?実話をもとに作られた映画です。リーマン・ショックの時、マイケル・バーリーとその仲間のヘッジファンドが、アメリカの住宅市場は完全にバブルで、近い将来必ず暴落すると見抜き、「ショート(証券業界用語で売りのこと)」にポジションをとって、見事一夜で巨万の富を気付いた男たちの物語です。
行き過ぎには必ず歪みが生じます。そして歪みはいずれ是正しようというちからが働くものです。市場においての歪みを見つけ、歪みと正常値に戻った時の差で利益を得るファンドをヘッジファンドといいます。つまり彼らはゆがみを見つけるプロなのです。
そしてそのマイケル・バーリーがいうには「パッシブ(インデックス)投資の知能指数劣化が株式バブルを悪化させる」と述べています。
つまりインデックス投資家が増えすぎることで歪みが生じているということです。そして歪みは将来是正されるはずで、その結果インデックス投資家たちが損失を被る可能性があることを示していると考えられます。

インデックスファンド偏重への警鐘②バートン・マルキール

我々FPの業界ではとても有名な書籍である「ウォール街のランダムウォーカー」の著者がバートン・マルキールです。大ベストセラーで、1973年に初版が出版されて以降、今も重版を重ねています。
そしてバートン・マルキールはずっとインデックス投資家たちの理論的支柱でもありました。今もそれは変わっていないと思います(最新版も読みましたから)。
しかしそのバートン・マルキールですら次のような懸念を表明しています。
要約すると、インデックス投資の行き過ぎにより、本来買われないはずの企業の株も買い上げられ、その株は本来つくはずのない価値が付いてしまっているというものです。もうわかりますね。ゆがみが生じていると言っているのです。

二人の言う歪みとは?

二人の言う歪みとは何でしょうか?
インデックスファンドのもっとも一般的な手法は「完全法」とよばれるものです。「完全法」とはその名の通り、その市場(またはインデックス、指数)の投資可能銘柄を完全にすべて買い付ける方法です。例えば、東証株価指数のインデックスファンドであれば、東証株価指数の対象銘柄をすべて買い付けることで、東証株価指数との完全連動を目指します。わかりやすいですよね。
そしてこれが歪みを生む原因です。東証株価指数構成銘柄のなかには恒常的に赤字企業も存在しまうす。本来赤字企業の株が積極的に買われることはなく、本来株価は下がるはずですが、インデックスファンドは買い上げてしまします。インデックスファンドに投資をする人が増えれば増えるほど、こういった赤字企業の株がどんどん買い上げられ、本来の企業価値に見合わない高い株価が付いてしまうのです。「ミスプライシング」といいます。
そしてこの歪みはある意味「バブル」といえるかもしれません。本来の価値とかけ離れて高い値がついているという意味では。
そしてこの歪みはいずれ是正されます。それはインデックスファンドの価格下落という形で是正されるのです。

インデックス偏重バブルを生き残るには?

安心していただきたいのは、あくまでインデックスファンドがかつてのようなパフォーマンスが出せなくなる可能性があるだけで、暴落して紙切れになるようなことはまずありえません。しかし期待していたパフォーマンスが出せない可能性があることは、インデックスファンドに投資していた投資家たちにとって、将来の計画の変更を余儀なくされるでしょう。
対策としては、優秀なアクティブファンドにも投資するすることです。インデックスファンドの歪みが表に出てパフォーマンスが低下したとき、銘柄を厳選した優秀なアクティブファンドのパフォーマンスが際立ってくることと思います。
問題は優秀なアクティブファンドを選ぶことがとても難しいことです。運用会社の運用哲学・方針に合理性と一貫性があるか、銘柄選定プロセスはどうなっているか、パフォーマンスを維持するため、ファンドマネージャーの引継ぎ体制はどうなっているか、ファンドマネージャーの評価は長期に主眼を置いているかなどの評価が必要になります。ただこんなことを一般の人がすることは不可能なのが現実です。
当事務所はお客様に日本で買える最高のアクティブファンドを厳選するための体制を整えています。
ぜひ一度ご相談下さい。